蓋をあける
- YURA滞在記
- 2 日前
- 読了時間: 3分

YURA 滞在記 Vol.01
発酵料理家 奥嶋 由香里
(2026年 初夏)
[滞在テーマ]
蓋をあける
[持ってきた物]
・塩麹
・お気に入りのバター
・クーラーボックス
[タイムライン]
DAY1
15:00 寿源寺で鍵を受け取る
16:30 油良の街を歩く
17:45 1人乾杯する
18:00 料理
20:00 夜の時間
20:45 寝る前にお味噌汁の出汁支度・お茶時間





ゆっくりと明日のお味噌汁の準備をしておやすみなさい。
DAY2
5:00 起床
5:30 朝散歩
6:15 煎茶
7:15 街歩き
8:15 朝ごはん支度
12:00 魚屋さん、道の駅へ
17:30 間宮島で石積みする
20:30 抹茶時間









この日は、お散歩したり、お刺身を買いに行ったり、石積みしたりしてみた。

DAY3
5:00 起床
6:00 朝散歩
8:00 朝ごはん
10:00 読書
11:00 寿源寺へ鍵を返す




[滞在記]
海を見る、お散歩する、茶を飲む。
油良での3日間は何をする訳でもなく、のんびり、ゆったり過ごした。
到着して、場に馴染むまでの1、2時間は借りてきた猫のようだったけれど、それもすぐに変わった。散歩に出て、油良の穏やかな海と風、街を感じにいくと、自分の感覚が少しずつ開いていくのを感じた。
私は普段、やるべきことが溢れてくると、身体中の感覚を閉じて、内側と外側のバランスを
取ろうとするところがある。けれど、その状態だと、すぐそばにある大切なことも、大切に出来なくなってしまうこともあって。。入り口が閉ざされて手紙が入れられない郵便ポストのようになってしまう。
けれど、FUTAMAで過ごした3日間はいろんなお便りが届いた。
普段より小さな卵焼き器。熱したそれに油を引いて、卵液を流し込んだ瞬間のジュワッという音。仕上がった卵焼きも、いつもとほんの少し違う美味さだった。道具が変わると、音も、味も、ちゃんと変わる。
玄関の扉を開けた瞬間に届いた柑橘の香り。夕方の光を受けて揺れるポピーの影。山に響く鳥の声。感覚の蓋が開けられると、たくさんの便りを受け取ることができる。帰り際、ふと思った。油良で最後に受け取ったのは、今の「私」そのままを映したお便りだったな。と。
[小さな気づき/滞在のひと事]
自分への物足りなさを埋めようと、外側に意識が向きがちだったけれど、大切なものはすでに自分の近くにあると気付いた。

[滞在者プロフィール]
発酵料理家 奥嶋 由香里
発酵料理教室「発酵ゴト」主宰
暮らしの道具と古いものの店「 soil 」
モノも人も、この星の中を廻るように。
菌も、道具も、人も。
混ざり合って、変化していく姿を愛おしむ暮らしを届けています。
醸される料理と、使い込まれた道具。
日々の積み重ねが、何より美しい景色になることを信じて。
叩いて割れる石よりも、柔らかく受け止めて共に発酵していけるようなふわふわな土のような人でありたい。
発酵料理教室「発酵ゴト」
暮らしの道具と古いものの店「 soil 」
[滞在の余韻]
FUTAMA
“横歩き“の時間を過ごせる、かざらない二間の小宿
山口県周防大島町油良562裏
