
記憶を紡ぐ
しそジュース
【古き良きものを受け継いで、渡す】
世の中が、新型コロナウイルスのパンデミックにみまわれる中、地域の行事やお祭りは開催することができなくなりました。
私たちの小さな集落でも、やむなく中止という決断を下しました。
お祭りがなくなると地域が衰退するという言葉がありますが、このコロナ禍においてそれは間違いなく加速し、
これから世界が回復に向かったのちも、再度立ち上がってお祭りを行える小さな集落がどれほどあるでしょうか?
祭りが象徴する地域の「古き良きもの」が、少しづつ失われつつあると感じています。
それは、高齢化や人口減少、現代の環境や時代の変化の中である程度仕方のないことだと理解はできますが、とても寂しいことです。
その土地ならではの郷土料理もその一つだと思います。
それは例えるならば、「お袋の味」に極めて近く、地域が代々培ってきた大切な「記憶の中の思い出の味」です。
誰もが、記憶の中に特別な思い出の味を持っているんじゃないでしょうか?
世の中には美味しいものが沢山ありますが、お袋の味に勝るものはありません。
なぜなら、単純に味だけではなく、自分だけの大切な記憶だからではないでしょうか?
その時の場所や雰囲気、感情までひっくるめて何ものにも変えられない大切な記憶だからだと思います。
そして、私たちは地域にとってのお袋の味を、大切な記憶の味を残したいという想いで、
周防大島油良地区の「しそジュース」を紡いでいくためにカタチにしました。
レシピは地元のおばあちゃんたちに、この地区に伝わる作り方をこっそり教わり、完璧に再現してみました。


私にとっての周防大島の名物と言えば、間違いなく「しそジュース」だ。
夏休みになると、大島大橋を渡っておばあちゃん家に家族で遊びにきて、海や裏山で遊んだものだ。
海では思いがけない小さな生き物と出会って驚いたり、山では樹液たっぷりの木を見つけると、カブトムシがいるんじゃないかとワクワクしながら覗き込んだり。麦わら帽子に海パンで、虫網や虫かご、バケツを持って一日中駆け回ったものだ。
汗だくになって、家に帰ると、おばあちゃんが決まってこの赤紫蘇のジュースを出してくれた。その日の冒険の話をしながら、笑いながら一緒に飲んだものだ。そんな懐かしい記憶を思い出しながらつくりました。思い出の味のおすそ分けです。
暑い日やお風呂上がりにおすすめです。炭酸水で割って飲んだり、かき氷に直接かけて召し上がりください。ミントやレモンを少し絞って飲んでも、とても美味しいです。
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[ オススメの楽しみ方 ]
⒈ 割って飲む
炭酸水やお水で稀釈してお飲みください。
お好みで